ハーバード・ビジネス・スクール 不幸な人間の製造工場(Gone Going)

先日の旅行の際には掲題の本を読みました。この本は英語では「Ahead of the Curve」といい、06年にHBSを卒業した元記者が2年間の経験について綴った本です。著者はHBSの学生をInsecure Overachieverと定義し、一部批判的な表現があったり、ビジネス・スクールのあり方に疑問を投げかけていたりするためHBSは学校近辺の書店からこの本を一掃させようとしたと言われています(一掃させてもアマゾンですぐに手に入るのになーと思っちゃいますが)。

c0192625_0583895.jpg






ひとつ強く思ったのはやはりHBSは揺ぎ無い世界No.1のビジネス・スクールであるということ。そしてその強さの源泉は長年かけて築かれてきた「Harvard」ブランドにあるということ。100%ケースの授業には賛否両論あり、特に若い母集団に入ってしまった著者のような社会人経験が長い人間にとっては議論が稚拙に感じる部分も多いのでしょう。もちろんケースをこなすことは反射神経的に議論をする訓練になったり、新たな視点を学ぶきっかけになると思いますし、そういった経験が世界のリーダーを輩出している側面もあるのは間違いないと思います。しかし、最初のポイントに戻りますがHBSの強さはやはりそのブランドにあり、HBSを卒業したという卒業生の(過剰なまでの)自信とその膨大なネットワークにあるのだと思います。そういう意味ではHBSは合格をした時点(卒業できることが前提ですが)でその価値の大きな部分が実現するとも考えられます(最も、その他のトップスクールに関しても程度の差はあれ同じことが言えるという議論もありますが、、、)。

ここで誤解が無いように明記しておきますが、もし私がHBSに合格をしていたら迷わずHBSに進学をしていました。それだけ「Harvard」のブランドとネットワークの価値は魅力的ですし、他の学校では提供できないものだと思います。勉強面でのデメリットは本人のやる気さえあれば様々な形で解消できると思いますし。(もちろん、Whartonもいい学校ですよー!)

さて、HBSに関する本を読んだためHBS批評/学歴コンプレックス的な内容になってしまいましたが、この本の本質はHBSに限らず他の学校にも通ずる内容が多く含まれていると想像します。僕のこの本からのtake awayは自分の軸がぶれないようにすること。周りが投資銀行、コンサル、PE、ヘッジファンドの就職活動に注力して結果を出すに従って、オファーを持っていないことに対して不安になり、本来は志望していないにもかかわらず面接に行ってしまう姿などは自分も本当に気をつけなければと感じました(小心ものなので)。また、インターンを通じて感じていることですが、卒業した学校名、勤めている会社名を掲げず、一人の人間として勝負できる能力と価値を身につける、と言う当たり前のことが何より重要だと再認識しました。

個人的には留学前にこの本を読んで心の準備が出来たことは本当に良かったです。卒業までに何を達成したいか、今から真剣に考える良いきっかけになりました。留学をご検討されている方にはお勧めです。

----------
本日のBEPの曲は大ヒットアルバムMonkey Business(写真)に収録のGone Goingです。この曲はJack JohnsonのGoneを原曲としたBEP feat. Jack Johnsonの新バージョンです。

c0192625_101748.jpg






この曲の魅力はずばり穏やかなメロディと教訓じみた歌詞です。成功しても舞い上がらず、自分を見失うなという強いメッセージが感じられます。アコースティックな曲調にゆったりとのせたボーカルにさびのJack Johnsonの気怠い声がこれまたフィットしています。今からの僕にぴったりですねー。
[PR]
by yoshi_525600 | 2009-06-21 23:00 | 書評・テレビ観戦


NO DAY BUT TODAY


by yoshi_525600

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

はじめに
Wharton MBA
社会起業/Social Impact
キャリア/就活
Philly生活
NYC生活
東京生活
MBA受験・留学準備
書評・テレビ観戦
音楽・ミュージカル

以前の記事

2011年 08月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
more...

Twitter & ブログリンク

検索

人気ジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧