Small Group Workshopに参加して

今週末のPhillyは最高の天気に恵まれました。そんな中、25人の他の1年生と共に週末3日間連続で9-17時の間キャンパスの小さな会議室に缶詰めになってLeadershipとGroup Dynamicsについて学ぶSmall Group Workshopに参加してきました。このWorkshopに将来参加する人もいるかも知れないので内容についてはあまり多くは語れないのですが、今まで経験したどんな学習経験とも異なる不思議な体験でした。

このWorkshopは所謂Experiential Learningでした。なので先生と生徒という人間関係や力関係が存在せず、学びの多くは13人の同期から得るものになります(26人を2つのグループにわけたので)。序盤から中盤はこの経験を通じて結果的に何を学ぶかがあまりに不透明なため不安になることもありました。また、26人のうち1人は学びが無いと2日目の途中で脱退してしまいました。。。但し結果として個人的には多くの学びがあったと感じていますし、この経験からの学びはこれから将来にわたってじわじわと実感出来るのではないかとおぼろげながら感じています。

ここからは学んだこと・得たものに関する備忘録です。一見当たり前のことが多いのですがチーム形成やリーダーシップの観点から考えると色々と目から鱗でした。

① 人は皆、他人の行動を通じて自分の価値観を見つめている。例えば体の大きなアメリカ人男性がグループの中であまり発言しないのを見て意外と思うのは、アメリカ人男性がアグレッシブと考えている自分の価値観があるから。人種・性別・容姿等がこの対象となりやすい
② チームのカルチャーはチーム形成の初期のチームメンバーの言動に大きく左右される。例えば自己紹介のフェーズで自分の弱み等について積極的にさらけ出すメンバーがいることで「このチームの中では構えなくても良いのではないか」という考えが皆の頭に浮かび、よりオープンなカルチャーが形成される
③ 同じ事象・言動に対する反応は人によって大きく違う。例えば会話の途中の沈黙を落ち着かない・不安と感じる人もいれば気にならない人もいる。
④ リーダーシップのスタイルは一つではない。例えば発言回数が極端に少ない人でも存在感を発揮してその場でリーダーになることがある
⑤ 自分が所属するチームのカルチャーと自分の性格は大きく異なることがある。例えば個人としては議論好きでアグレッシブにも関わらず、その個人が所属するチームはとても穏やかなカルチャーである
⑥ ただ忘れてはいけないのはその穏やかなカルチャーを醸成にアグレッシブな個人の存在が貢献・影響している。従って個人の性格とチームのカルチャーが異なるにも関わらず個人にとってチームは居心地が良い
⑦ もうひとつの例としてアメリカ的、日本的とリーダーシップをカテゴリー化しがちだったけどアメリカ人が比較的多かった自分のいたチームがとても日本的な文化を持っていた(そもそもアメリカ的、日本的とは?という議論は置いておいて一般的な考え方において)
⑧ チームの形成については色々な理論があり、今回のworkshopに参加した2つのチームも例外なく理論に沿う形でチームを形成していった。従ってこのようなトピックでも理論について学ぶ意義は多分にある
⑨ リーダーシップ、権力、コントロール(支配)は異なるニュアンスを持っている。権力を持っている人がリーダーとは限らないし、特に何もコントロールしないでもリーダーになれる
⑩ 権力に対する考え方が人によって大きく異なる。そもそも何を権力と感じるか、権力に対してどう接するか、権力をもった者に対して反感を抱いた時にどう行動するか、色々な価値観がある
⑪ 何か明確な目標がないと不安になる人が多い。例えば今回のWorkshopでは目的・目標をひたすら追求する人が多くいた。
⑫ 異なるカルチャーの2つのチームの個人が共同で作業すると自分の所属するチームのカルチャーを担って発言・行動する。とても面白かったのが、個人としては比較的アグレッシブな人が穏やかなカルチャーを醸成したチームに所属していて、別のアグレッシブなチームとの共同作業があった時には、穏やかなカルチャーを持って作業に挑んでいた
⑬ カルチャーはとてもパワフル。わずか20時間一緒にいたチームにも関わらず自分たちのカルチャーに対する帰属意識はとても強かった。例えば別のチームから自分の所属するチームのカルチャーに対する攻撃的なコメントがあった時には皆、弁護する立場に回った
⑭ 自分のカルチャー・価値観から異なったものに対しては批判的になることが多い。これは個人によるところも大きいのかも知れないが、自分の常識では理解できないこと、特にそれが自分の常識に疑問を呈するものであると、「拒否・反発」の感情が表れる
⑮ これらの話は全てright or wrong、better or worseで評価すべきではなくdifferentと理解すべきものだ。ただ白黒つけるべき、とのカルチャーで育った人にとってはright or wrongで評価すべきものになるので、僕のこの意見も自分が経験したカルチャーによって大きなバイアスがかかっている
⑯ 生い立ちが個人の価値観に与える影響は想像通り大きい。親との関係、兄弟・姉妹の構成等は研究である程度の実証されている通り個人の価値観に影響を及ぼしている
⑰ チームのダイナミックスにはどのようなプロセスが大きな影響を与える。例えば議論の仕方をひとつ取ってみても、チームとして「話している人が話し終わってから次の人は話しましょう」というプロセスを確立するチームもあればプロセスを確立しないチームもあり、当然それぞれ違ったカルチャーを構築していく

もっと多くの発見があった気がするので、今後も思い出したら追記していきたいと思います。このWorkshopに臨む前に言われたこととして、「このworkshopでの経験やtakeawayは参加していない人には理解出来ないだろうし、説明しても理解させるのは困難」と「この経験は3日間、チームメンバーと一緒にいる時間だけで完結するものではない」ということでした。なので、上記の備忘録が意味不明だったとしてもご容赦下さい。上記に加えて僕自身のこととしてメモして置きたいのは

① 自分のスタイルはそれなりに評価されるしappreciateされるという実感を持てたし、それが自信にもつながっていくと思う
② 自分の中にも状況に応じて異なったリーダーシップスタイルが存在していることに気付いた
③ 自分がどのような事象に対して、どのように反応する人間なのかを再確認できたし、その反応自体が自分がどのような価値観を持っているか、というこをと気付かせてくれた
④ 上記の細かいことを自分がリーダーになった時に、新たなチームの一員となった時にどう生かしていくかが今後の課題

あとこのworkshopの一貫として12 Angry Menという映画を見ました。グループダイナミックスやネゴシエーションの授業で良く見る映画らしいのですがとても面白かったです。教材としても秀逸ですが映画としてもクオリティが高いと感じました。

今日はworkshopの興奮が冷めないうちにと沢山書きましたが、今後は例え短くとも気付いたことはしっかりと忘れないように記していければと思います。
[PR]
by yoshi_525600 | 2010-03-21 22:00 | Wharton MBA


NO DAY BUT TODAY


by yoshi_525600

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

はじめに
Wharton MBA
社会起業/Social Impact
キャリア/就活
Philly生活
NYC生活
東京生活
MBA受験・留学準備
書評・テレビ観戦
音楽・ミュージカル

以前の記事

2011年 08月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
more...

Twitter & ブログリンク

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧