Summer Public Interest Fundの存在

今日は就職活動の一環としてSummer Public Interest Fundなる組織の説明会に行ってきました。名前だけを見ると企業名のようですが、これはNPOや公的セクターで夏のインターンを志している学生へ資金提供をする団体です。個人的にはとても素晴らしい団体(仕組み)だと思うので簡単にご紹介させて頂きます。

以前も少し触れたかもしれませんが、アメリカでは社会的な意義を持つ事業を営んでいるNPOや公共団体に就職をしたいと考えている学生は数多くいます。ただ一方で採用する側のNPOや公共団体は所謂MBA生を対象にリクルーティングしている企業(投資銀行とかコンサルとかファンドとか事業会社とか)が支払うような給与は当然支払うことが出来ません。。。MBA生の大半は大きな借金をして学校に来ていますのでこれは深刻な問題です。志は高く非営利で働くことを夢見ているものの、ローンの返済のための資金確保も必要なためNPOへの就職をあきらめる学生も多くいるようです。

そこでSPIFのような組織が活躍します。SPIFは文字通りファンドなのですが資金源はWhartonの学生です。この季節になるとSPIFはWhartonの学生に対して「自分の同級生で非営利で夏のインターンをしようとしている人たちを支援するために寄付をしないか?」と持ちかけます。目安としては自分が夏にインターンする先(例えばコンサル)の給料の1%と言われています。数字は適当ですが、例えば2カ月で100万円の給料を支払うインターンを確保している人は1万円を寄付します。もちろんこれは任意なので寄付したければすれば良いだけです。

こうしてWhartonにいる1700名近い学生の何割かが個々で小額ながらファンドへ寄付をします。例えばこれで300万円集まったとしましょう。これだけであればいい話なんですが、ちょっと物足りないところなのですが、Whartonはここで集まった金額と同額をWhartonとしても寄付をすると宣言してます(上限はありますが)。なので学生の間で300万円集まったら実際にファンドに集まる資金は600万円になるわけです。この600万円を選考を受けて選ばれたNPOや公共団体で夏のインターンをする学生に給与補填という形で配分するのです。もちろん悪意を持って資金を取りに来る学生を避けるため資金援助を希望する学生側のアプリケーション・プロセスは結構厳しいようです。

クラスで自分の隣に座っているNPOを目指している友達を助けるために寄付をすると、それが倍になってその学生へ資金が提供される、そんな素敵な仕組みです。こういう仕組みが存在することによって、優秀な人材が非営利や公共セクターに輩出されて行くのがアメリカの凄いところだと改めて関心させられました。
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by yoshi_525600 | 2010-03-23 23:00 | 社会起業/Social Impact


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