玉三郎と同じ時代に生きていることの幸福

タイトルは現代最高の舞台俳優と呼ばれる坂東玉三郎について書かれた本(下記写真)の最初の一文です。続いて著者は「玉三郎を知らない人はなんてもったいない」という趣旨の文章が続いていました。歌舞伎は見たことが無いのですが、妻が日本舞踊で舞台に立つ等興味を持っていたこともあり、本日京都の南座まで「坂東玉三郎特別舞踏公演(中村獅童出演)」を見に行ってきました。

c0192625_2219124.jpg






演目は2つ。
① 地唄 由縁の月(ゆかりのつき)
② 長唄 義太夫 重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

最初の歌は玉三郎が一人で10分間優雅に舞います。ちなみに解説によると「舞い」と「踊り」の違いは「舞い」は摺り足等の水平な動きで表現を主にするのに対して「踊り」は飛んだり跳ねたり垂直の動きが中心になるとのこと。この最初の演目は非常テンポもゆっくりで他の人が演じていたら居眠りしてしまいそうな曲なのですが、不思議と玉三郎の演技からは目が離せません。完全な素人でもすごいと思わせる足捌き、センスを使った演出、ひとつひとつのポーズを決めるときの姿勢、そして女性を演じる表現力、秀逸でした。

2つ目の曲は1時間以上に渡る歌舞伎の物語。ストーリーは割愛しますが玉三郎はヒロインとして登場します。中村獅童は悪役で、また若手の中村隼人(16歳)も出演したとても華やかな舞台でした。幾つか見せ場あるのですが「すごい」、「かっこいい」、「美しい」としか表現のしようが無く、自分の語彙の無さを嘆いてしまいたくなります。172センチと立女形としては比較的高い身長で女より女らしいと言われる演技(男役との身長差を演出するため普通以上に腰を折って演技をしているらしい)をするには果てしない練習をしてきたことは想像に難くありません。加えて16歳の若手を自らの講演に抜擢する若手を育てるという姿勢も素晴らしいと思います。

玉三郎はインタビューで以下の通りコメントしています。やはり一流からは学ぶところは多いですね。どことなく今までのブログで紹介した内容と通ずるものがある気がしますね。業界は違えど一流を目指す以上はこの心構えを教訓にしていきたいと思います。

「遠い未来に焦点をおくことより、今この瞬間に集中し、今日の舞台が終わればもう明日の舞台のために最善を尽くすよう心掛けてきたし、その明日が終われば明後日と、一日一日を過ごしてきました。お客様さまはご自分の時間を割いて劇場に足を運んで観に来てくださいます。わたしが人生を切り取りながら舞台に立つのは当然の努めです。」

玉三郎がスターの座にたどり着くまでの道のりには紆余曲折のドラマがあります。それについてはもう少し詳しくなってから書ければと思います。今日を機に歌舞伎を少し勉強してみようと思います。
[PR]
by yoshi_525600 | 2010-06-27 21:00 | 音楽・ミュージカル


NO DAY BUT TODAY


by yoshi_525600

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

はじめに
Wharton MBA
社会起業/Social Impact
キャリア/就活
Philly生活
NYC生活
東京生活
MBA受験・留学準備
書評・テレビ観戦
音楽・ミュージカル

以前の記事

2011年 08月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
more...

Twitter & ブログリンク

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧